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【耳コピ塾】④様々な形を試してみよう

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耳コピのやり方について解説していく【耳コピ塾】。前回はルート音を見つけるところまで終わりました。

次はいよいよコードを特定するぞ!といきたいのですが、コードって細かい違いやアーティストのこだわりなんかを含めると非常にたくさんの形があるんですよね。そしてそういう細かい部分がいいニュアンスを出すために重要だったりするんですが、いきなりそれをピンポイントで探し当てるのは難しい場合があります。なのでまずは、代表的なコードで言うとどれに当てはまるかというのを探していきましょう。曲によっては、この作業だけで耳コピが完了するケースもあります。

 

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ステップ1:ルート音を元にコードを弾きまくる

 

まずは、手元にコード表を用意しましょう。

【コード表⇒世界一見やすいギターコード表 | muuu.jp

そして、③で聞き取ったルート音のコードを片っ端から弾いてみましょう。例えば、ルート音が「ド=C」であれば、C、Cm、C7、Cm7、Cadd9、Csus4、、、というように「Cなんとか」というコードですね。これらを試してみて、一番しっくりくるものをベースに細かい音の違いを考えていきます。

もし、マイナーコードっぽいな、とかセブンスコードっぽいなといったようにある程度コードの目星がつくのであれば、そこから探していきましょう。ただ、まだ耳コピに慣れていない段階ではなるべく多くのコードを試してみてほしいです。ひとつ弾いてみて「これかも!」と思っても比べてみると他の音の方が近かったということはよくあります。この時点でどのコードも何か違うなーと感じる場合は、とりあえずという気持ちで雰囲気の近いものをひとつ選んでみてください。あとでその違和感を取り除きましょう。 

 

 

ステップ2:曲に合わせて、しっくりこない音を探す

 

コードの目安がついたら、それを曲に合わせて弾いてみましょう。このとき、ジャーンとすべて鳴らすのとは別に、一音一音順番に鳴らすことも試してみてください。そして弾いている音とじっくり聞き比べて、しっくりこない音を見つけだしましょう。

「しっくりこない」というのは、その音を鳴らすことによって曲の聞こえ方が若干でも変わるかどうか、という観点で考えて下さい。なんか暗い雰囲気が足されたな、とかおしゃれになったな、とか明るくなったなという感覚があればどこか音が違ったり余計な音を鳴らしている可能性が高いです。もちろん、この段階ですでに正解の音を鳴らしている可能性もあるので、何も違和感を感じなければその時点で終了となります。

 

 

 

ステップ3:しっくりこない音だけを他のフレットに変える

 

ステップ2ではしっくりこない音を探しました。今度は、コードを押さえた状態から、その音のみを他のフレットに変えてみましょう。場合によっては、開放弦であったりミュート(鳴らさない弦)であったりもします。

簡単に押さえられる範囲で見つからなければ、6弦を親指で押さえてみたり、ルート音を鳴らす弦を変えたりしてみてください。同じコードの音を鳴らす押さえ方というのは、ルート音をどの弦(5,6弦のいずれかがほとんど)で鳴らすかによって何パターンか存在します。押さえ方は、「同じ弦をルート音としている、他のルート音の同タイプのコード」を参考にしてください。何を言っているかというと、例えばC7を鳴らしたい場合、ステップ1で紹介したコード表に記載の押さえ方の他に、6弦8フレットをルート音として指の形をF7(6弦をルート音としているセブンスコード)と同じように押さえる方法や、5弦3フレットをルート音として指の形をC#7(5弦をルート音としているセブンスコード)と同じように押さえる方法があります。

 

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このように押さえ方を変えてみることで、しっくりこない音を違う音に変えやすくなったりします。

また、そもそもギターが音を省略している可能性もあります。「無駄な音が入っている場合」は響きに悪影響を及ぼしますが、「必要な音が抜けている場合」は他の楽器がカバーしてくれていたりしてあまり気にならないことも多いです。どうしても押さえ辛いときは無理をせず、いい形を探してみてください。

 

 

まとめ

ステップ1~3すべてに共通して言えることですが、色々な可能性を想像して試してみるということが正確な耳コピのために大事なことです。最初のうちは大変でしょうが、慣れてくると変わった形のコードでも不思議なくらいスッと見つかります。5曲くらい耳コピするだけでも相当やりやすさが変わってくると思います。

 

そしてここまで来ればもう、ざっくり耳コピが完了と言えます。ざっくり、といいながら、結構詳しく解説してしまったのでこの時点ですでに完璧になっている可能性もあります。
ですので、もうこれで何も問題ない!と感じる方は⑥自分なりのスタイルに落とし込もう へと進んでください。

まだ何か細かいところが違う気がするという方や、どうもこの方法は合わないと感じる方は、違った角度から詳細に検討する方法をお伝えするので⑤視野を広げてみようの記事へと進んでください。

それではひとまず、お疲れ様でした!