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【耳コピ塾】⑦エフェクターを知ろう

さて、ここからは耳コピの際に参考になる基本的な知識についてお伝えしていきたいと思います。
まずはエフェクターについてお話します。エフェクターは、ギターやベースの音色を変えるものですね。同じ弾き方でも、どんなエフェクターを使ってどんな設定にするか次第で聞こえ方は全く異なります。今回は、耳コピの際に知っておくと参考になるエフェクターについて、豊富な参考Jrock動画と共に紹介していきます。

 

 

ディストーション、ファズ

とても基本的なものですが、音を強く歪ませるエフェクターですね。歪みが強いと、不思議なことに音が複数鳴っているように感じることがあります。これは鳴らす音域の幅が広がっているためですね。倍音を一緒に押さえているように聞こえても、実は一つの弦しか鳴らしていないなんていうことはよくあります。どちらなのか分からなくなった場合は、一度強く音を歪ませて実際に弾いてみましょう。そのときの聞こえ方がやっぱり物足りなければ、本当に2つ以上の弦を鳴らしているという可能性もあります。

 

参考①:ゆらゆら帝国「発光体」

一音しか鳴らしていないのにこの存在感。音域が広くなっているのがよく分かります。


ゆらゆら帝国 - 発光体

 

参考②:ハヌマーン「或る思弁家の記憶」

ファズは荒々しいだけでなく、どこか寂し気で叙情的な響きも醸し出します。


ハヌマーン - 或る思弁家の記憶

 

 

②ディレイ

音を遅らせて鳴らすエフェクターです。遅らせる時間や回数が選べて、ほんのわずかに遅らせれば単純に音に広がりが生まれ、長めに遅らせれば同じ音を何度も弾いているように聞こえます。フレーズ内の全ての音が遅れて鳴っている場合は、ディレイを使用している可能性が高いですね。ディレイを使わずに実際に遅らせて弾いてしまうという手もありますが、ちょっと大変ですしなんかかっこ悪くなっていまいがちです(笑)。

 

参考①:ACIDMAN「ある証明」

曲の入り(0:52)で、分かりやすくディレイが掛かっています。


ACIDMAN - ある証明(LIVE TOUR"ALMA" in 日本武道館)

 

参考②:凛として時雨「DISCO FLIGHT」

曲の入り(0:21)等で、ディレイを効果的に使った単音のリフがあります。


凛として時雨『DISCO FLIGHT』

 

 

オクターバー

弾いた音の1オクターブや2オクターブ下の音(あるいは上の音)を重ねて鳴らすエフェクターです。つまり、ある高さの「ド」を弾いたらそれよりも低い(or 高い)「ド」を一緒に鳴らしてくれるということですね。これによって単純に音の数が増えますし、音に厚みが出ます。ただ、1オクターブの違いであればエフェクターを使わず、6弦と4弦、あるいは5弦と3弦をパワーコードのように押さえて弾く方法もよく使われます。早いフレーズや低音・高音の幅が広い場合にはオクターバーを使用している可能性が高いです。

 

参考①:9mm Parabellum Bullet「Cold Edge」

イントロやソロでオクターバーを使用し、音の厚みが増しています。


9mm Parabellum Bullet - Cold Edge

 

参考②:GRAPEVINE「EAST OF THE SUN」

イントロやAメロで使用。こちらはベルみたいな、サイケな響きですね。


GRAPEVINE - EAST OF THE SUN (Music Video)

 

 

④ピッチシフター

指定した分だけピッチが離れた度数の音を鳴らすエフェクターです。オクターバーの、より自在に出力音を設定できるバージョンだと思ってください(厳密には他にも違いがあります)。単音弾きなのにハモリフレーズを同時に弾けるということですね。似た種類のものに、ハーモナイザー(設定したキーに合わせてピッチを調整)やワーミ―ペダル(ペダルを踏んでピッチを調整)もあります。原音を出さずにエフェクト音だけを出力すれば、チューニングやカポを変える手間を省けたりもします。ソロなどでリードギターのフレーズが2音あり、常に一定の間隔で鳴っていたらこれらを使っている可能性が高いです(ワーミ―はまた別の独特な使われ方もします)。

 

参考①:Base Ball Bear「Stairway Generation」

イントロ等で使用。オクターバーみたいに使ってますが、デジタルな音にも注目。


Base Ball Bear - Stairway Generation

 

参考②:ストレイテナー「KILLER TUNE」(生形真一Gt.参加のLIVE Ver.)

ワーミ―ペダルの使用例。一番最初の方で、左手を動かしていないのに音程が変わる様子が分かります。


ストレイテナー × 生形真一 KILLER TUNE 【LIVE】

 

 

⑤ワウ・ペダル

ペダルの踏み込みによって周波数帯を変化させるエフェクターです。同じ音を弾いても、高音を強調するか低音を強調するかによって聞こえ方は大きく異なり、それを連続して変化させることで「ワウワウ」と言っているようなうねった響きになります。ペダルを使わず自動的に一定のリズムで周波数帯を変化させてくれるオートワウというものもあります。主にソロやカッティングのフレーズに使われます。音が変わっているように聞こえるけど、冷静に考えるとずっと同じ音程だというときはワウを使用しているはずです。音がこもったりシャリシャリになったりを繰り返すので比較的分かりやすいかと思います。

 

参考①:the band apart「Eric.W」

川崎さん本人の親切な演奏動画。Aメロで、ワウペダルを踏んで演奏しています。


the band apart「Eric.W」(川崎亘一ギター・パート):ギター・マガジン2018年11月号

 

参考②:Nothing's Carved In Stone「Spirit Inspiration

ベースがオートワウ使用。2番Aメロやサビ終わり、ラスサビ前のスラップ。


Nothing's Carved In Stone 『Spirit Inspiration』

 

 

今回ご紹介したのは、知っておくと耳コピに役立つ基本的なエフェクターについてです。他にも、段階的にエフェクト音の音程が上がっていくディレイや、爆発音を出すエフェクターなど変わったものも含め、エフェクターにはいろんな種類があります。知っておくとコピーがスムーズになるだけでなく、曲をコピーする上で音作りというのも非常に重要な要素です。ぜひ調べたり試したりしてみてください。 次回は、耳コピに役立つ奏法についての知識をお伝えします。