社宅ROCK!

サラリーマン×ROCK。社宅からエモを叫びます。

【ギタボ塾】スタジオ練習でしておくべきこと

ライブに向けてバンドメンバーと共にスタジオ練習を行うわけですが、皆さんは本番に繋がる充実した練習が出来ていますか? たくさんスタジオに入ったのに本番で思うように演奏できなかったという方は、もしかするとチェックすべきポイントを見逃したままスタジオを終えてしまっているかもしれません。

今回は、特にギターボーカルの方の目線に立って、スタジオ練習の際にしておくべきことをお伝えしていければと思います。

他のパートの方にとっても参考になる内容となっていますのでぜひご覧ください。

 

 

■メンバーを見ずに演奏する

 

ギタボは本番中、歌ってるときは客席しか見えません。しかしほとんどの方は、おそらくスタジオではメンバーと向き合って練習しているかと思います。

自覚していなくても、案外目で見た情報をもとに演奏している部分も大きく、特に細かいタイミングなどは目でメンバーの動きを見て調節していたりします。逆にギタボの手や口の動きを見て周りが合わせていることもあるでしょう。それが突然本番で見えなくなってしまえば、ずれが生じるのは当然ですよね。

スタジオでも時には変な方向を向いて演奏して、音だけを頼りにタイミングを合わせる練習をしておきましょう。

 

■ベース音と自分のルート音をチェック

 

曲をコピーして演奏する場合、コピーが正しく出来ているのかを最初のスタジオでチェックしましょう。

分かりやすい、そして重要なチェックポイントは、ベース音とギターのルート音が一致しているかどうかです。

耳コピ塾】で詳しく解説していますが、基本的に各小節の頭で鳴るベース音はギターコードのルート音と一致することが多いです。ですので、最低音に注意して聞いておけば、同じコードを元に演奏をしているかのチェックが比較的容易にできます。

特に曲終盤のサビ等では、それまでのサビとはコード進行が変わっているというパターンがよくあります。そういう変化は曲の雰囲気を左右する重要なものですので、どうせ一緒だろうという想像で他のサビと同じ進行のまま弾いてしまわないように注意しましょう。

楽器ごとに鳴らしているコードがばらばらだともちろん聞こえ方もぐちゃぐちゃになってしまうのでしっかりチェックして揃えるようにしましょう。

 

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■録音する

 

これは全楽器共通ですが、演奏を録音して聞くことでミスや違和感を自覚するというのは非常に重要です。

出来ているように思えていても冷静に聞くと出来ていない部分が見つかったり、演奏中は自分の演奏に必死な人も他のパートのチェックができたりととても有効に使えます。

特にギタボの人は、ギターと歌の二つのパートを同時に演奏しているため、演奏中は頭の中がいっぱいいっぱいになってしまいます。鳴らしている音も複数あるため、気づかないうちに歌がつられてしまっているなんてこともよくあります。

なるべく毎回録音するように心掛けて、ミスや改善点をじっくり探せるようにしておきましょう。

 

 

■部屋を暗くして演奏する

 

こちらも全楽器共通の話ですが、本番に近い状況で演奏するために部屋を暗くして演奏してみましょう。

ライブハウスで演奏する場合、本番は照明次第で非常に暗い状態だったり、あるいはライトの逆光で指板などが見えないという状況が多々あります。そういった状況でも演奏できるくらい動きが体に染みついているのか、スタジオの段階で確かめてみましょう。

特にギタボの人は、マイクで歌いながらギターを弾くためただでさえ指板が見づらい状況です。その上暗くなってしまうと、普通に弾けていたはずのフレーズがぐちゃぐちゃになってしまうなんてことにもなりかねません。

ライブ前にそういった状況での演奏もしてみて、最終調整をしていきましょう。

 

 

■MCの練習

 

ライブでおそらく誰もがするであろう、MC。ライブを重ねる度にこのMCの重要さと難しさを感じていく人も多いかと思いますが、MCの練習ってなんかちょっと恥ずかしいですよね。

ただ、本番でいいライブをするにはやはりMCもある程度(時にはがっつり!)練習しておくことをおススメします。これは、ギタボのためだけでなく他のメンバーのためでもあります。どんな話をどれくらいの長さする予定なのか分かっていれば、ドラムとかが雰囲気を作ったり、次の曲にかっこよく入れたりしますよね。

 

 

スタジオ練習ではついつい自分のミスやその場での完成度のみに目がいってしまいがちです。本番の状況や個人練習との違いを意識して、ライブ本番の完成度に繋がるスタジオ練習をしましょう!

【ギタボ塾】バッキングの工夫

ギターボーカルのあなた、バッキングは簡単だから、、と、何も考えずに単調な演奏をしていませんか?バンド全体の雰囲気がうまく出ないのは、もしかしたらあなたのせいかもしれません。

ギターボーカルのバッキングギターは、曲の雰囲気を表現するのに大きく貢献しています。ただテンポに合わせて弾くだけでなく、細かい表現の違いにも気を配って多彩な響きを演出していきましょう。

ここでは、バッキングのレベルを上げるためのチェックポイントや表現方法をいくつかお伝えしていきます。

 

 

■強弱

 

バッキングギターの強弱を変化させることで、バンド全体の勢いを調節することができます。

簡単なのはサビなどでブースター等を踏み音量を上げるというものですね。エフェクターによるものだけでなく、右手の力具合を調節するだけでも響きはずいぶん変わります。また、サビなどの大きなまとまりだけでなく、1小節のなかで強弱に差をつけるのも非常に有効です。

感情の昂ぶりと直結する部分になりますので、強弱に関しては特に繊細になりましょう。

 

 

■高音弦と低音弦

 

ギターには6本の弦がありますが、毎回全部を鳴らす必要はありません。全部の弦を弾くのと比べて簡単に言うと、低音弦だけ鳴らせば重い響き、高音弦だけ鳴らせば軽い響きとなります。

どんな音を鳴らそうとするかにもよりますが、あまり厳密に何弦から何弦までを弾くと決める必要はありません。ざっくり低音側中心・高音側中心に弾いてみるのを織り交ぜるだけで、「響き」「リズム」が与えられます

よく使えるのは、「ジャジャジャジャ」と1小節に4回ダウンストロークするときに、三回目だけ高音中心で他は低音中心に弾くというパターンですね。特に決まりはないのですが、まとまったフレーズの中で、序盤が低音中心、後半が高音中心になる方がしっくりくる場合が多いかと思います。

また、狙った弦を弾く(あるいは狙った弦だけ弾かない)ことができるようになると、左手の押さえ方が楽になる場合もあります。無理にミュートしなくていい弦が出てくるというわけですね。

自分がどの弦を鳴らしていてどの弦を鳴らしていないのかはなるべく意識しておくようにしましょう。

 

 

■速度

 

コードを1回鳴らす、と一口に言っても、「ジャッ」と一瞬で弾く場合と「ジャラララララ」と1弦ずつゆっくり弾く場合では全然違います。もちろん曲のテンポや弾くタイミングは一定のままで、ストローク速度のみを変えるということです。基本的には全ての弦をほぼ同時に鳴らすかと思いますが、ゆっくり鳴らす場合を織り交ぜることで独特の溜めや広がりが生まれます。

また、1回のストロークではなくまとまったフレーズでのストローク頻度という意味でも工夫をしてみましょう。例えば、「ジャーン ジャーン ジャーン ジャーン」というように4回鳴らすフレーズが続いている中で、ドラムのフィルなどに合わせて「ジャーン ジャーン ジャーン ジャカジャカ」というように7回鳴らすパターンを混ぜてみるとバンド全体の一体感が生まれます。

 

 

ストローク方向

 

ダウンストロークとアップストロークどちらを用いるかによっても、響きは若干変わってきます。言葉で表すのはなかなか難しいですが、ダウンストロークの方が低音の印象が強く、アップストロークの方が高音の印象が強いといったところでしょうか。これは弦を鳴らす順序や力のかかり具合が変わるために生じる差だと思います。

特に、一定のリズムで刻むフレーズをオルタネイトで弾くかダウンストロークのみで弾くかにもこだわりを持ってみましょう。両者の違いを言葉で表すと、オルタネイトだと「ジャカジャカ」ダウンストロークのみだと「ジャジャジャジャ」というイメージです。ダウンストロークのみの方がフレーズに疾走感(せわしなさ)を与えることが出来ます。

(もう少しちゃんと言うと、オルタネイトの場合は「ジャカ」と2回鳴らす際に「6⇒5⇒4⇒3⇒2⇒1 1⇒2⇒3⇒4⇒5⇒6」という順序で弦を鳴らすことになり、2音の切り替わり前後で鳴らす音が同じになってしまうためふたつが繋がった響きになりやすいわけです。ダウンストロークの「ジャジャ」だと「6⇒5⇒4⇒3⇒2⇒1 6⇒5⇒4⇒3⇒2⇒1」という順序で弦を鳴らすため2音の切り替わりがはっきりするんですね。今記事を書きながら気づきました。)

 

 

アルペジオ

 

バッキングではなくアルペジオに変えてしまうという選択肢も場合によっては悪くないと思います。コピーしたい音源より楽器の数が少ない場合やとても単調な曲である場合に、バッキングを一部アルペジオに変えてみると鮮やかさや変化を生み出すことができます。

また、高音や低音を中心に弾くというものの応用編として、適当アルぺジオというのもなかなか雰囲気が出るのでおススメです。1弦だけ鳴らすことにこだわらずザックリとピッキングして複数弦鳴らすことで、アルペジオより厚みがありバッキングより変化のある表現が可能となります。

 

 

このように、バッキングギターの細かい表現方法に気を配ることでバンド全体の完成度は大きく変わってきます。それがギタボのバッキングのおかげだ!と気づいてもらえる機会はなかなかないかもしれませんが(笑)、何も考えず弾くのと比べてみれば一目(一耳?)瞭然かと思います。

感情に訴えかけるような多彩な響きを目指して試行錯誤してみましょう!

【ギタボ塾】演奏中の動き方

ギターボーカルの大きな悩み、それは演奏中にあまり動けないということです。口がマイクの前にあるようにしなければならないし、マイクはスタンドに固定されているし、、、 

それでもなんとかして体で勢いを表現したいですよね。

今回は、ギターボーカルでも可能な動き方のパターンをご紹介していきます。音だけでなく視覚的な動きもライブでは非常に重要な要素ですので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

 

 

①表情や目線

 

最も動かしやすい部分、それはです。

目に関してだけでも、前を見る、下を見る、目をつむる、睨むなどのパターンがありますね。それにプラスして、悲しい表情、険しい表情、虚ろな表情、微笑み、叫びなど多様な感情を表現しましょう。

これらを自在に行うためには、ある程度指板を見ずにギターが弾ける状態にあることが望ましいです。

 

②首・体の動き

 

口をマイクの前に置いたままでも、可能な範囲で首や体を動かすことはできます。

体や頭を縦横に揺らしたり、マイクの上下左右方向から歌ったり、とにかくマイクで声が拾える範囲であれば動かしてしまってかまいません。体でリズムを刻むだけでも結構見た時の印象は変わりますよ。

また、歌と歌の間にマイクから口を離して大きく動くのもおススメです。1小節程度の短い間でも、パッとマイクから離れて大きく動き、またパッとマイクの前に戻ってくると躍動感が出ます。

 

③ネックの上げ下げ

 

同じコードを押さえたままであれば、ネックをぶんぶん動かすこともできます。

使用するポイントとしては、ドラムのシンバルが拍に合わせて鳴っていたり全楽器で音を合わせたりする際に、拍に合わせて1、2小節程度上下に動かすというのがおススメです。要するにテンポ感を強調できるということですね。キメの瞬間に1回だけ動かすというのも勢いが出ます。

それだけでなく、うねうね動かして不思議な雰囲気を出したりする方法もあります。

 

④足を踏む

 

足は基本的に自由です。ネックの上げ下げと同様に、テンポに合わせて足を踏みつけると勢いが出ます。

また曲の雰囲気やタイミングによっては、ひざを曲げて片足を上げたり、片足を前に蹴りだしたりすることも可能ですね。

 

⑤バッキングの仕方

 

普通に弾くよりも大げさにバッキングをすると、見た目も含めて荒々しさが出せます。

他にも、肘を中心に右手をくるくる回転させながらバッキングする方法だとか、ネックに近い側とブリッジに近い側を交互にバッキングする方法などもあります。サビ前などに、右手を上に掲げてからそのまま振り下ろすというのもよく見かけますね。

 

 

この他にも、ギターを弾いていない時など曲の進行によって出来ることは色々あります。

アーティストのライブ映像なども参考にして、カッコいいと思う動きを探していきましょう。少しの工夫でも見る側にとっての印象は大きく変わってきます。

伝えたい雰囲気を、体全体を使って表現していきましょう。

【ギタボ塾】弾きながら歌うコツ(音程編)

ギターボーカルの方に役立つ技術や知識をお届けするギタボ塾。

今回は、ギターを弾きながら正しい音程で歌うためのコツについてお話しします。

ギターを弾きながら歌うと、ただ歌うだけの場合と比べて上手く歌えないという方が多いかと思います。どうすれば「もっと上手く歌えるのに!」と悔しい思いをせず演奏できるのか、原因や練習法なども含めて解説していきます。

なお、今回は「ギタボだと普段より歌が下手になってしまう場合」についての記事となっておりますので、普段から上手く歌えないという悩みをお持ちの方は別の記事を参考にしてください。

 

 

■歌唱力が落ちる原因

 

上手く歌えなくなる一番の原因は、集中力の分散です。

歌を歌う、ギターを弾く、エフェクターを踏む、他楽器の音を聞く、表情や動きを加える、、、など、非常に多くのことを同時にやっているのがギターボーカルです。特に、「次の歌詞はなんだっけ」「次のコードは何だっけ」のふたつを同時に考えていると頭の中がいっぱいになってしまい、正確な音程で思いっきり歌うための集中力が分散してしまいます。

 

二つ目の原因は、非常につられやすい状況だということです。

よく合唱などでハモリをする際、他のパートの音に「つられる」と言いますね。これと同じことが、自分自身の弾くギター音に対して起こってしまいます。しかも、ただ声でハモるだけであれば自分の頭の中でイメージする音は1種類だけでいいのですが、ギタボの場合はギターの音と歌の音をどちらもイメージして別々の音を同時に発するわけですから、とてもつられやすい状況となっています。

 

三つ目の原因は、姿勢が固定されてしまうことです。

カラオケなどで全力で歌う場合、ちょっと体を曲げたり、手を動かしたり、マイクの向きや距離を変えたりといろいろな姿勢の調節をしているかと思います。手でマイクを持つピンボーカルであればこれらの調節を常に、また独立して行えるのですが、スタンドにマイクを固定してギターを弾きながら歌うギタボにはなかなか調節ができません。歌い方や出す音によってベストな体勢は異なるかと思いますが、姿勢が固定されてしまうギタボは常にベストな状態では歌えないのです。

 

 

■改善策

 

①歌うことに集中する

 まずは集中力をなるべく歌に注ぐことを考えましょう。その為には、ギターを練習してあまり意識せずに弾けるようにしたり、エフェクターの踏み替えタイミングにしっかりと慣れることが大切です。つまりギターが上手くなればなるほど歌も上手くなっていく(本来の力が出せるようになる)ということですね。

また、頭を働かせずに歌詞が出てくるくらい体に馴染むまで歌い込むということも大事なことです。

 

②ずれを自覚する

 つられて無意識に音程がずれてしまっているケースもよくあります。普段の練習時からたくさん録音し、どこで音程がずれてしまっているかを自覚しましょう。そしてつられやすいポイントでは意識的に音程に集中するようにすればずれる箇所も減っていきます。

また、演奏中に自分の声がしっかり聞こえるようにすることも大切です。ギターは決まった場所を押さえれば決まった音が出ますが、声は自分で聞こえていないとなかなか音程が取れません。スタジオやライブ会場ではモニター(返し、中音)から声がしっかり聞こえるようにして、ずれていないかチェックできるようにしましょう。

 

③セッティングにこだわる

 演奏中にマイクなどの位置を変えづらいギターボーカルは、演奏前にしっかりとセッティングしておく必要があります。マイクの高さ、角度、エフェクターの位置を細かく調節し、なるべく長い間歌いやすい姿勢で演奏できるようにしておきましょう。つま先立ちや体を後ろに引く程度の動きは歌いながらでも可能ですので、それらも考慮して自分の歌いやすいセッティングを探りましょう。個人的には、まっすぐ前を向いた高さより少しだけ低い位置に、斜め下からマイクを向けるのがおススメです。

 

 

ギターボーカルの難しさはなかなか見ている側に伝わり辛いですが、頭の中では色々な情報がフル回転しています。

けどやっぱりそれをサラッと出来ているように見えた方がカッコいいですよね。細かい部分にも気を配り、たくさん練習をして、余裕の演奏を見せてやりましょう!

【ギタボ塾】弾きながら歌うコツ(リズム編)

このギタボ塾では、ギターボーカルの方の参考になるような情報をお届けしていきたいと思います。
ギタボの技術はなかなか言語化し辛い部分も多く、その分出来ない時には悩んでしまう人も多いかと思います。少しでもそんな方々の助けになればと思いなんとか言語化していくので、よろしければ参考にしてください。

初回の今回は、正しいリズムで弾きながら歌うためのコツについてお話しします。
「弾きながら歌う技術」というのは、「ギターを弾く技術」や「歌を歌う技術」とはまた一歩別のものです。ギターも歌も正しいリズムを刻み、一体感や安定感が出るように頑張りましょう!

 

 

■方法A:歌とギターを統合した、一つのフレーズとして捉える

 

基本的にはこの方法をお勧めします。イメージとしては、ドラムのフレーズを口で表現する時に

「ドッドッタッドタドタドッタッ」

とか言うのと同じことです。この場合は、「ドッ」という音のフレーズと「タッ」という音のフレーズを統合して捉えているわけですね。ギタボの場合も同様に、ギターの音一つ一つと歌の音一つ一つの関係性を意識することが大事です。

具体的にどう練習するべきかというと、曲をゆっくり再生し、ピッキングのどのタイミングでどの言葉を歌うのか(もしくは歌のどのタイミングでどの音をピッキングするのか)を細かく分析する必要があります。

分析の方法としては、まずギターのフレーズを楽譜に書き出してみて(タイミングのみ分かればいいです)、次に歌のフレーズも並べて書き出し、ふたつを見比べてそれぞれの音の関係性を理解するのが良いかと思います。この言葉を発するのはこの音をピッキングする半拍前、1/4拍前、同時、半拍後、、、、などをちゃんと頭で理解しましょう。

そして理解した後は実際に試してみるわけですが、この時も非常にゆっくりとしたテンポで練習し始めることが大事です。初めから早いテンポで合わせると、なんとなく合っているように聞こえても細かいズレが生じていてしっくりこないという事態になりかねません。

初めはなかなか思い通りに体を動かせずもどかしく感じるかもしれませんが、頭で理解さえ出来ていれば辛抱強くゆっくり練習していけば必ずできるようになります!

曲をゆっくり再生するためのソフトはこちらの記事を参考にしてください 。

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■方法B:バラバラの二つのフレーズを同時にイメージする

 

これは少し難しく、説明もしにくいのですが、上述したドラムの例で言うと

「ドッドッッッドッドッドッッッ」

「ッッッッタッッタッタッッタッ」

の二つのフレーズを同時に頭でイメージしながら演奏するということです。この方法をお勧めするケースが3つあります。

ひとつは、そもそも簡単に弾きながら歌えてしまうようなフレーズの場合です。「ジャカジャカジャカジャカ」と一定のリズムで刻みながら普通に歌うくらいなら無意識に出来てしまう人も多いかと思います。その無意識のときに頭の中では、実はこのようにギターのフレーズと歌のフレーズをバラバラに捉えて同時に流すということが行われているかと思います。方法Aは正確に理解することができますが、正直めんどくさいです(笑)。簡単にできる部分では方法B、難しい部分だけ方法Aと使い分けるのが良いでしょう。慣れてくればほとんどこれで出来るようになってきます!

2つ目のケースは、逆に難しすぎて方法Aにより頭では理解できているがどうしても実行できないという場合の最終手段です(笑)。方法Aで練習を続けても一向に出来るようにならない場合、頭で考えすぎずにバラバラで捉えたまま演奏した方が、細かいズレはあれどノリがしっかりと出る可能性があります。

3つ目は、歌やギターのテンポをわざとずらすなどして表現を加えたいケースです。綺麗に一致したテンポではなく、ほんの少しだけどちらかを遅らせることで独特なノリを出すことが可能となります。「溜める」とか「突っ込む」とか言うやつですね。また、歌というよりセリフのようなフレーズでテンポにかっちり当てはまらないこともあります。歌とギターをバラバラに捉えられれば、こういった複雑な表現も自由にできるようになります。

 

じゃあ具体的にどうしたらいいんだという話ですが、一言で言うと自分の中で一定のテンポを刻むということが大事になります。完全に二つのフレーズをバラバラで捉えてしまうともちろん演奏もバラバラになってしまうため、「テンポ」というどちらのフレーズにも共通するものによって二つを繋ぐ必要があります。一定のテンポに合わせてギターを弾き、同じテンポに合わせて歌を歌えば、おのずとギターと歌も合ってくるというわけですね。

ではその一定のテンポを自分の中でどう刻めばいいのかということになるのですが、方法としてはまず一つ、体を動かしてテンポを取るというのが有効です。特におススメするのは、右手で空振りを多用してストローク速度を一定にすることです。例えば

「ジャッッッジャッッッッジャッジャーッッッ」

みたいに音を4回しか鳴らさないフレーズだとしても、

「ジャ(↓)ッ(↑)ッ(↓)ッ(↑)ジャ(↓)ッ(↑)ッ(↓)ッ(↑)ッ(↓)ジャ(↑)ッ(↓)ジャ(↑)ー(↓)ッ(↑)ッ(↓)ッ(↑)」(↑↓はストローク方向)

と大量に空振りをすることで右手を一定のテンポで動かすようにします。他にも、体を揺らしたり、足を踏んだり、首を振ったりしても良いですが、動かすべき部位が増えるとむしろ混乱してしまう人が多いかと思います。

また、歌とギターのうちリズムが一定に近い方のフレーズを割と無意識に演奏し、不規則な方のフレーズに集中するというのもコツのひとつです。どちらか一方をテンポに合わせて無意識に演奏することが出来れば、一つのパートを演奏するのと変わりませんよね(極論)。要するに頭で考えることをなるべく減らすために、いっぱい練習してテンポさえ感じれば体が勝手に動くようにしようということです。ギターだけでなく歌詞も歌い続けていれば無意識に出てくようになるので、どちらに集中するかは状況によりおまかせします。

 

さすがに言葉だけでは伝わり辛いことを言っているように感じてきたので、苦し紛れに図示してみました。なんとかイメージが伝われば幸いです。イメージの話ですので、よくよく考えると結局一緒じゃねーか!という部分もあります。皆さんのやりやすいイメージに合わせて練習してください。伝えたいことは、「捉え方によって、一つのパートを演奏する場合と同じイメージで演奏できる」ということです。

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ギタボ塾初回にして、最も難しい内容となってしまいましたね(笑)。
ふたつの方法に分けて解説をしてきましたが、実際私が演奏する際はどちらの考え方も併せて活用しているように思います。頭の中のイメージの話なのでなかなか説明し辛い部分もありますが、初心者の方はまずは方法Aから始め、慣れてきたら方法Bを織り交ぜながら練習していけば、正確かつスピーディーにコピーできるようになっていくでしょう

余裕を持って演奏できるように練習し、カッコいいライブをしてやりましょう!

【耳コピ塾】⑨音源で複数のギターが使われているとき

ここでは、バンド人数の都合上ライブで音源通りの再現が難しい場合の対処法についてお話します。

音源というのは楽器ごとに録音した音を重ねて製作することが出来るため、スリーピースのバンドなのにギターが2本も3本も鳴っている!なんてことはよくあります。こういう曲をライブでコピーする際、メンバーを増やすという手もありますが、やはり本人らと同じバンド構成でやりたい!という時にどう演奏したらいいかということを、ギターに着目してお伝えしていきます。

スリーピースなのにギターが複数使われているJ-ROCKの例としては、syrup16gサンボマスターSAKANAMONハヌマーンなどがあげられます。

下の動画では、バンドはギター1本の構成なのにバッキングと単音の2本ギターが聞こえますね。

 


syrup16g - 翌日

 

 

①曲全体の雰囲気を見てどちらかを選ぶ

 

まず最も単純な選択肢として、弾くパートを一つ選んで他は諦めてしまいましょう。どちらのフレーズを重視するかについては、全体の雰囲気をみて決める必要があります。

基本的には、コードと単音フレーズの二つがある場合、曲の土台となるコードを弾いておけば大きく雰囲気が損なわれることはありません。ただ、その曲のメインフレーズなど特徴的なものに関してはやっぱり鳴らさないと物足りないですよね。そういう時には、曲を支える役割をある程度ベースやドラムに任せてしまってもいいでしょう。ベースの音を音域広めに設定するだとか、キメをドラムの勢いのみで表現するだとかいうことですね。

まあ特に正解があるわけではないので、バンドメンバーで話し合って弾くフレーズを決めましょう。

 

 

②フレーズを融合する

 

どちらのフレーズも諦めたくない!という欲張りな方は、ふたつのフレーズを合体させて弾いてしまいましょう。コードを押さえながら一音だけ単音フレーズに合わせて変化させていくだとか、単音フレーズ×ギター2本というものを2音×ギター1本で弾いてしまうなどが可能かと思います。そもそもがギター2本のフレーズであるためなかなか同時に押さえられない場合もあるかと思いますが、欲しい!と感じる音を中心にうまいこと取り入れられればスリーピースでも物足りなさを感じさせず演奏することが出来るでしょう。

 

 

③音作りでカバーする

 

ギターの音作りを工夫することで物足りなさをカバーするという方法もあります。【耳コピ塾】⑦エフェクターを知ろう で紹介したピッチシフター等を使って鳴る音を増やすだとか、音域を広めに設定することでスカスカ感をなくすなどの手が有効です。ベースなど他の楽器にも手伝ってもらうとなお良いでしょう。

また、原曲では全く使用されていないようなエフェクターフェイザーフランジャー、コーラス、ワウなど)を使うことで、雰囲気は変わるが物足りなさを消すという方法も良いでしょう。

 

 

④ルーパーを使う

 

ルーパーというエフェクターを使えば、一度弾いたフレーズをその場で記録して何度も繰り返し再生することができます。ACIDMANとかエド・シーランなどがよく使う手法ですね。

複数の音を鳴らすために段階的に演奏して音を増やしていく必要がありますし、基本的に同じフレーズを繰り返す場合にしか使えないですが、これらの条件をクリアできるのであれば自由度は最も高いと言えるでしょう。ただ、繰り返したいフレーズをミスしてしまうとぐちゃぐちゃになってしまうため練習は必須です。

参考までにACIDMANがルーパーを使用しているシーンを載せておきます。4:30からのくそかっこいい雰囲気はルーパーなしでは実現できません!

 


ACIDMAN - to live(2012.4.14 さいたまスーパーアリーナ)

 

 

⑤同期を使う

 

あらかじめ録音したり打ち込んだりしておいた音源を流すという方法です。個人的には最終手段みたいに思っていますが、まあ人数や楽器が足りなければ致し方ないこと。これによりライブでの表現の幅もぐっと広がります。

ただ、いろいろとセッティングが必要だったり、流す音源とタイミングがずれないようにドラムがずっとイヤホンでテンポを聞く必要があったりと、結構慣れていないと難しい面も多いです。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

www.ototeku.com

 

 

いかがでしたでしょうか。今回お話した内容に限らず、音源とライブで演奏が異なるというケースはよくあります。そんなときは、自由な発想で自分のやりたいように演奏してしまいましょう。

重要なのは、曲の中で伝えたい部分(ノリ、フレーズ、音圧、見た目などなど)がしっかり伝えられるかどうかです。バンドメンバーでしっかり話し合い、自分たちだけのコピーを作り上げていきましょう!

【耳コピ塾】⑧奏法を知ろう

今回は、ギターの奏法についてお話します。同じ音程を鳴らしていても、奏法によって聞こえ方は全然違ってきます。また、奏法を知っていることで耳コピの際に音の候補が思いつきやすくなります。この記事では、耳コピに役立つ基本的な奏法の知識についてお伝えしていこうと思います。

 

 

チョーキング

 

左手で弦と直角方向(ピッキングする方向)に弦を押し上げたり引き下げたりすることで、音程を変える奏法です。ギュイーンといった感じに聞こえるやつですね。

音が半音や1音変化しているが、ぴたっと切り替わるのではなく徐々に変化しているように聞こえるときはこの可能性が高いです。また、半音以下の微妙な変化もチョーキングによって作り出せます。ユニゾンチョーキングなどのように複数の弦を使う複音チョーキングもよく使用されるので、覚えておきましょう。
(参考:知っていますか⁉️3種類の複音チョーキング | タヌキとギターと色々と

 

 

②ハンマリング・プリングとスライド

 

左手の指で弦をフレットに叩きつけて音を鳴らすのがハンマリング・オン、弦を引っかくように指を離すことで音を鳴らすのがプリング・オフです。対して、弦を鳴らした後に左手の指を押さえたまま違うフレットに移動させるのがスライドです。

どちらも鳴っている音を左手のみで変えるというものですが、ハンマリング / プリングのほうは音の切り替わりがはっきりしていて、スライドは音の変化に繋がりがあります。短いチョーキングとスライドを比べると、チョーキングの方がより微妙な変化が出せるイメージです。このあたりの聞き分けはわりと難しいですが、タラッがハンマリング / プリング、トゥルーがスライド、キュインがチョーキングといった感じです(笑)。左手位置の前後関係から考えてもいいと思います。
ちなみにスライドには、スライドバーといったものを使った奏法もあります。指に筒状のスライドバーをはめて、スライドしまくるというやつですね。複数音を同時にスライドさせられたり、指で行うスライドより細かい変化をつけられたりします。音も、金属的なちょっと特徴的なものが多いです。

 

 

③ブリッジミュート

 

右手をブリッジに当ててミュートしながらピッキングする奏法です。音に広がりが出ないのが特徴で、強く歪ませた音だと「ズンズン」、クリーンに近いと「ポコポコ」といった聞こえ方になるかと思います。

音程は合っているけど、なんか普通に弾くと原曲より主張が強すぎるなあと感じるときはブリッジミュートをしているかもしれません。

 

 

④カッティング(ブラッシング)

 

右手や左手を使い弦をミュートした状態でピッキングをする奏法です。チャッという効果音が出せて、これをフレーズに織り交ぜると軽快さや疾走感が生まれます。

なんか音が鳴ってるけど音程が分からない!というときはこういう効果音の場合もあります。

 

 

ハーモニクス

 

左手の指で弦に軽く触れ、ピッキングと同時に離す奏法です。普通に弾く場合の倍音が鳴り、響きもポーンという柔らかい独特なものになります。

高いフレットを押さえてみたけど響きが違う!とか、こんな高い音出せるフレット無い!とか、急にそんな高いフレットに移動できない!というような場合はこのハーモニクスではないかと疑ってみてください。
ピッキングハーモニクスという右手を使うハーモニクスでは、キーンと金属音のような高い音になります。

 

 

トレモロアーム

 

ギターについているアームを操作することで、全ての弦の音を上げたり下げたりする奏法です。複数弦の音が同時に変化している場合や、音がうねっているような響きがする場合には本人のギターを要チェック。

ちなみにアームがついていないギターを持っている方のために、手でネックを曲げるという荒業もあります。ある程度同じような効果を出すことができますが、ネックが壊れてしまわないようにご注意ください、、、

 

 

⑦ピックスクラッチ

 

ピックの辺を立てるようにして5,6弦に押し当てて、そのままネック方向へ擦っていく奏法です。キュルルルルという独特な効果音が得られます。擦るスピードによって雰囲気が変わります。

まあこれは、明らかに効果音感が強いので分かると思います!(笑)上手く説明できなかったので参考動画をどうぞ。1:10あたりで分かりやすくやってくれてます。

 


東京事変 - 群青日和

 

 

今回お伝えした基本的な奏法の他に、スイッチング奏法(Rage Against The Machineの「Know Your Enemy」参考)や電動ドリル奏法(MR.BIGの「Daddy,Brother,Lover,Little Boy」参考)など変わった奏法もたくさんあります。
また逆に、ただ「ピッキング」と一口に言っても、強い / 弱い、早い / 遅い、上から / 下から、高音弦のみ / 低音弦のみ などの条件を変化させるだけで聞こえ方はずいぶん違ってきます。こちらもエフェクターと同じく、ぜひ色々な奏法を調べたり試したりしてみてください。