1993年生まれ、邦ROCKに育てられた男がおススメする厳選プレイリスト
時間帯や季節、気持ち、シチュエーションなどのシーン別にぴったりの曲をご紹介していきますので、BGMの参考などにして頂ければと思います。これまで公開したプレイリスト一覧はこちらからどうぞ。
私の青春時代である2000~2015年くらいを中心に選んでいきますが、たまに新しい曲や古い曲も混ぜていきます。選定基準は歌詞、曲調、曲名、テンポ感などがメインです。
今回は、「雨の日」プレイリスト15選 の 後半7曲です!
やることの無くなってしまった雨の日は、ぜひ音楽を聴くことに集中する時間を作ってみてはいかがでしょうか。移動中や作業中に音楽を聴くという人が多いかと思いますが、音楽を聴くだけの時間というのを作ってみると今まで見えていなかった曲の細部や新たな側面が見えてきて面白いですよ。ここでは特に、雨の日にこそ良さが倍増して聴こえるような曲を集めてみましたのでぜひご覧ください。
前半分8曲はこちら。
- 9.ホリデイ / BUMP OF CHICKEN
- 10.umbrella / FoZZtone
- 11.Stay / SPECIAL OTHERS
- 12.ギター / 曽我部恵一
- 13.明日天気になれ / ハナレグミ
- 14.It Was Raining / GRAPEVINE
- 15.雨 / クラムボン
こちらからSpotifyのプレイリストにいけますので、ぜひフォローよろしくお願いします。
9.ホリデイ / BUMP OF CHICKEN
『スノースマイル』のカップリング曲。こちらは雨の日にベッドでごろごろしながら頭の中で色々考えている人の歌です。
休日なんだから今日は起きないぞ!って思う事はよくありますよね。起きなくてもいい幸せを噛み締めるというか。この曲でも、最終的に「起きてみよう」という気持ちにはなっていますが結局起きないまま曲が終わります。
サビと呼ばれるテンション感の部分は無く、Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ というように繰り返していきます。ぼーっとしながら断続的に思考を繰り返している雰囲気が伝わってきますね。
「外は雨降り模様 薄目で見た時計が止まってる
今何時かな 気になったけど 目を閉じてしまった」
10.umbrella / FoZZtone
6/8拍子(体感2拍子)の、ジャジーな曲です。各楽器が、聴きごたえのある味わい深い響きをしています。
もしかするとこの曲の中では雨は結局降っていないのかもしれません。それでも、「雨が降りそう」「星が眩しい」「隠れる」みたいなことを理由にして相合傘をする二人の歌なのではないかと思います。
曲調も内容も併せて、ほんのりした色気を感じますね。
「俺は左の肘に君は鳩尾に
互いの落ち着く居場所を見つけ
動かずにいた 少しも動かずに」
11.Stay / SPECIAL OTHERS
コロナウイルスで「Stay Home」という言葉が広まりましたが、この曲も「Stay Here」とでも繋がるような気がしています。それを遠くの誰かに呼び掛けているようなそんな感じ。
たまにある、スペアザのちょっとだけ歌あり曲ですね。定かではありませんが、
「It's a sunny day I sing alone because the song ~~~~
It's a rainy day I sing a song of you ~~~~」
みたいに聞こえます。
雨でやることもないし家でごろごろしているという方、そんなときこそインスト曲を楽しんでみて欲しいです。(ちょっとだけ歌詞ありますが)作業をしながら聴いているとただ流れていってしまう曲たちも、音楽を聴くことだけに集中してみると全然違った聴こえ方がしてきますよ。
12.ギター / 曽我部恵一
ソロデビューシングル。歌詞に「いま2001年10月のまんなか」とあるように、アメリカ同時多発テロ(9.11)の直後に作られた曲です。
自分に対する描写をつらつらと歌っているだけですが、おそらく多くの日本人が共感「してしまう」ことにハッとするのではないでしょうか。
まあそういったメッセージ性とかをあえて置いておいたとしても、絶妙な音運びと少しざらついたような音質感が雨の雰囲気にぴったりです。何もしない雨の日には、普段考えないようなことに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
以下は、2013年のベストアルバムリリース時インタビューより抜粋です。
曽我部:「本当は戦争にも原発にも『絶対』反対なんだけど、『絶対反対!』って歌ってきたロックの歴史を踏まえて、『ちょっと』と歌うことが自分なりのドキュメンタリーだった。今も "ギター" は歌ってて、自分にとって不思議な曲です。」
できないことを、必死にやり続けたい 曽我部恵一インタビュー - インタビュー : CINRA.NET
「そしていまギターを弾いている
テレビではニュースが流れてる
戦争にはちょっと反対さ
ギターを弾いている」
13.明日天気になれ / ハナレグミ
この曲は少し変わっていて、雨の日の歌なのですが、曲調はめちゃくちゃ晴れっぽいんですよね。雨だからといって憂鬱になったりしっとりとした曲を聴く必要はなくて、気分だけでも晴れやかになろうっていう素敵な想いが伝わってきます。
いったい人生でもう何回こう願ったことでしょうか。雨の日の良さもありますが、やっぱり晴れてほしいタイミングの方が多いですよね。同じ思いの知らない誰かと力を合わせて「明日天気になれ!」と願いましょう。
「何処かで 僕を呼ぶ声
届くかなぁ 明日天気になれ」
14.It Was Raining / GRAPEVINE
キレの良いアコギから始まり、特徴的なベース音とスライドギターで一気に雰囲気が作り出されます。
めちゃくちゃ個人的な解釈ですが、この曲は「雨=S○X」あるいは「雨=セフレ」と読み取れるんじゃないかなーとか思ったりします。
こういう冷たい雰囲気の曲を作らせたらGRAPEVINEはさすがですね。 雨の日にはこの曲だけじゃなく、アルバム単位で垂れ流してみてもいいと思います。
「雨が嫌いじゃないとか
嘘を洗い流すとか」
15.雨 / クラムボン
まろやかなシンセの音で構成されていて、雨の日のぼやけたイメージとか、雨粒の跳ねる瞬間とかが頭の中に流れ込んできます。
セルフカバーアルバム『Re-clammbon2』にも『Re-雨』という曲名で収録されています。このセルフカバーがまた凄まじいんですよ。今にも壊れそうな歌い方で始まり、後半にかけてぐわーーーっと壮大さを増していく。ぜひ何もせず、ただただ曲に集中して聴いてみて欲しいです。
そしてさらに、このスタジオセッション動画。8分てこんなに短いのかと思わされるくらい引き込まれます。音の種類も決して多いわけでは無いのですがこの迫りくるような熱量はすごいですね。
「千早振る都の舞いはよしなし事を詠うばかり
瀬をはやみ流るる日々もかえすがえす降る雨のやう」
音楽は、天気や感情と深く結びついているものだと思います。その時々にぴったりな曲を選ぶことで、最大限に音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。
動画を貼れなかった曲は冒頭に貼ったSpotifyのプレイリストをチェックしていただくか、apple musicなどのサブスクで探したりiTunesのリンクやmusic.jp で楽曲購入したりしてみて下さい。
他にもこの曲がぴったりだぞ!とかあればぜひコメント欄から教えてもらえると嬉しいです。また、プレイリストのリクエストもお待ちしています!