1993年生まれ、邦ROCKに育てられた男がお届けする厳選プレイリスト
時間帯や季節、気持ち、シチュエーションなどのシーン別にぴったりの曲をご紹介していきますので、BGMの参考などにして頂ければと思います。これまで公開したプレイリスト一覧はこちらからどうぞ。
私の青春時代である2000~2015年くらいを中心に選んでいきますが、たまに新しい曲や古い曲も混ぜていきます。選定基準は歌詞、曲調、曲名、テンポ感などがメインです。
今回は、「卒業・旅立ち」プレイリスト16選の後半8曲です!
人生の中でそう何度も経験することはできない、卒業。
学校だけではなく、様々なものとの大きな別れという場面があるかと思います。
しっかりと噛みしめ、胸に刻み、先へ進みましょう。
前半8曲についてはこちらをどうぞ。
- 9.ROCKSTEADY / ストレイテナー
- 10.卒業 / 音速ライン
- 11.桜が咲く前に / きのこ帝国
- 12.さよならBABY / フラワーカンパニーズ
- 13.さよならロストジェネレイション / ASIAN KUNG-FU GENERATION
- 14.エイプリル / フジファブリック
- 15.ララバイ サラバイ / クラムボン
- 16.旅立ち前夜 / Lost In Time
こちらからSpotifyのプレイリストにいけますので、ぜひフォローよろしくお願いします。
9.ROCKSTEADY / ストレイテナー
曲の入りでもう心を掴まれます。 すでに遙か先を見据えた上での弾けるような別れの歌。この疾走感や爽快感に、青春がそのまま映し出されます。
旅立ちとか別れって、なんかやっぱり夜のイメージが強いですよね。なんでかなーと考えてみたんですが、次の朝からすぐに新しいスタートを切れるようにするためな気がします。急いで進まなきゃいけないっていう考えとゆっくり進めば良いという考えのどちらもあるかと思いますが、やっぱり長いスパンで見たときには急いで進まなきゃいけないのかもしれません。
「僕等は進まなくちゃ 先を急がなくちゃ
足が言うことを聞いてくれるうちに」
10.卒業 / 音速ライン
この曲について冷静に考えようとすると、なんだか不思議な曲だということに気付きました。結局何が言いたいとかしたいとかを歌うというよりも、現状の把握がメインに思えてきます。
いざ卒業のタイミングになり、頭では分かっているけど心がまだ追いついていない。そして伝えるべき言葉もなかなか上手く出てこないが、考え抜いた末に出てきた言葉はありがとうの一言だった。そんな曲なのではないかと感じました。
だとするとある意味一番リアルな卒業ソングだなーと思います。卒業式が終わってしばらく経たないと心は追いつかないんですよね。
「この雪が溶けたら 離れ離れになる」
11.桜が咲く前に / きのこ帝国
きのこ帝国のメジャーデビュー1stシングルです。この曲はなんと公式の特設サイトがありますので、詳しい話はこちらをご覧下さい。
このサイトがある以上もう私が語れることなどありませんが、生まれ育った居場所の重みを強く感じる曲です。
ところで皆さん、歌詞に出てくる「ハッピーアイスクリーム」は知っていますでしょうか?
なんか地方によって色んなルールがあるようですが、基本的には誰かと同じ言葉を同じタイミングで発したときに、素早く「ハッピーアイスクリーム」と言った方の勝ちという習慣?のようです。私の地元では馴染み有りませんでしたが大学では知ってる人がたくさんいました。
「いくつもの可能性は輝いてるが この体はひとつだけ」
12.さよならBABY / フラワーカンパニーズ
アコギを担いで、一人川沿いで弾き語りたくなるような別れの歌ですね。
あまり考察するような歌ではないと思いますが、強いて言うならBABYとは何を指すのかということでしょう。おそらく特定の誰かというわけではなく、街の細かい思い出や情景、そして今までの自分に向かって言っているのではないかと思います。
それか、単なる強がりや照れ隠しだと捉えてみても面白いですね。
「春の雨 夏の匂い 秋の夕暮れ 冬の朝 感じてた 感じてた」
13.さよならロストジェネレイション / ASIAN KUNG-FU GENERATION
やりたいことが「何もない」と答える、ロストジェネレイション。 それが良いとか悪いとか、正しいとか間違ってるとか、そんな答え方は出来ないし意味もない。そんな中でゴッチが、でもやっぱそれは寂しいじゃんか、と訴えているんですね。進路に悩む若者に対して、ゴッチが相手の気持ちに寄り添って相談に乗っているような曲です。
、、、というのもあると思いますが、もう一つの視点として、「大人たちへの問題提起」というのが実はサビのメインだと思っています。若者たちが「暗いね」「辛いね」と未来を嘆くような時代を終わらせるために、大人がたくさん夢を見せてやらなきゃいけねーだろ!と言っているわけですね。彼らはまさにそれを体現しようと奮闘してくれているわけです。
ゆるっとしたAメロと、熱のこもったサビが内容とぴったりマッチしていますね。
「『願いは叶います』なんて科白が空しく響いても
それでも現在を生きることに何か希望を感じたいような」
14.エイプリル / フジファブリック
志村さんの歌声って、曲の趣深さを何十倍にもする力がありますよね。サビの前後を「振り返らずに歩いていった」という同じ描写で挟むことでこんなに重みを増すとは。こんな曲を残して、アルバム発売から7か月後に旅立ってしまうなんて、残されたメンバーがこの曲を聴くところを想像するだけで、、、
「また春が来るよ」と歌った志村さんに、もう春は来なかったわけです。
イントロとかで響く、か細いシンセの音が良い味を出してますね~~。
「神様は親切だから 僕らを出会わせて
神様は意地悪だから 僕らの道を別々の方へ」
15.ララバイ サラバイ / クラムボン
今回ご紹介する中で、一番重い曲調です。 このライブ映像最後の必死なギターも、思わず見入ってしまいますね。
この曲は他の曲たちと別れの種類が少し異なる気がします。おそらくは、死別。そしてそれそのものからの旅立ちの歌なんだと思います。特にインタビュー等読んだ訳ではないので保証はできませんが、この曲調を聴くかぎりそうとしか思えません。「ララバイ」は「子守歌」のことですしね。
とにかく、最初から最後まで1度じっくり聞いてみて欲しい曲です。
「ひとりでいかなきゃだめなんだ ひとりにならなきゃだめなんだ」
16.旅立ち前夜 / Lost In Time
Lost In Timeのかすれた声がアコギに合いますね。
この曲、視点が見送る側なんですよね。これが案外珍しいことで。新たな場所に飛び出すのも勇気がいりますが、その場に残るというのもまた決意。旅立ちは自分一人の問題ではないんだということを強く感じます。
誰かを見送ることになった際には、ぜひ声を張り上げてこの曲を歌ってあげてください。
「もうすぐ此処を旅立つ君に さよならじゃなくこの歌を贈る」
なんだか偉そうなことをいっぱい語ってしまった気がします、、、笑
それくらい、たかだか二十数年生きただけの私にとっても卒業というのは大きなことだと感じてきたということです。許してあげて下さい。笑
まだまだ死ぬまで卒業や旅立ちを繰り返していきたいものですね!
動画を貼れなかった曲は冒頭に貼ったSpotifyのプレイリストをチェックしていただくか、apple musicなどのサブスクで探したりiTunesのリンクで楽曲購入したりしてみて下さい。
他にもこの曲がぴったりだぞ!とかあればぜひコメント欄から教えてもらえると嬉しいです。また、プレイリストのリクエストもお待ちしています!