ギターボーカルの方に役立つ情報をお届けする、「ギタボ塾」。第三回は、演奏中の動き方について話していきます。
ギターボーカルの大きな悩み、それは演奏中にあまり動けないということです。口はマイクの前にあるようにしなければならないし、マイクはスタンドに固定されているし、、、
それでもなんとかして体で勢いを表現したいですよね。
今回は、ギターボーカルでも可能な動き方のパターンを参考ライブ映像と共にご紹介していきます。音だけでなく視覚的な動きもライブでは非常に重要な要素ですので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
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①表情や目線
最も動かしやすい部分、それは顔です。
目に関してだけでも、前を見る、下を見る、目をつむる、睨むなどのパターンがありますね。それにプラスして、悲しい表情、険しい表情、虚ろな表情、微笑み、叫びなど多様な感情を表現しましょう。
これらを自在に行うためには、ある程度指板を見ずにギターが弾ける状態にあることが望ましいです。
参考動画はELLEGARDENの「Make A Wish」。細見さんは表情豊かに歌うボーカルですよね。特に笑顔のシーンが非常に多い印象です。
Make A Wish [from THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018@ZOZOマリンスタジアム]
②首・体の動き
口をマイクの前に置いたままでも、可能な範囲で首や体を動かすことはできます。
体や頭を縦横に揺らしたり、マイクの上下左右方向から歌ったり、とにかくマイクで声が拾える範囲であれば動かしてしまってかまいません。体でリズムを刻むだけでも結構見た時の印象は変わりますよ。
また、歌と歌の間にマイクから口を離して大きく動くのもおススメです。1小節程度の短い間でも、パッとマイクから離れて大きく動き、またパッとマイクの前に戻ってくると躍動感が出ます。
参考動画はDYGLの「All I Want」。結構動いている印象を受けますが、口はしっかりマイクの正面にありますよね。また歌っていない間はマイクから離れることが多く、見ていて飽きません。
③ネックの上げ下げ
同じコードを押さえたままであれば、ネックをぶんぶん動かすこともできます。
使用するポイントとしては、ドラムのシンバルが拍に合わせて鳴っていたり全楽器で音を合わせたりする際に、拍に合わせて1、2小節程度上下に動かすというのがおススメです。要するにテンポ感を強調できるということですね。キメの瞬間に1回だけ動かすというのも勢いが出ます。
それだけでなく、うねうね動かして不思議な雰囲気を出したりする方法もあります。
※いい感じのライブ映像見つかりませんでしたすみません、、、
④足を踏む
足は基本的に自由です。ネックの上げ下げと同様に、テンポに合わせて足を踏みつけると勢いが出ます。
また曲の雰囲気やタイミングによっては、ひざを曲げて片足を上げたり、片足を前に蹴りだしたりすることも可能ですね。
参考動画はくるりの「すけべな女の子」。岸田さんは足でノリを表現しがちです。テンポ感が強調されますね!
⑤バッキングの仕方
普通に弾くよりも大げさにバッキングをすると、見た目も含めて荒々しさが出せます。
他にも、肘を中心に右手をくるくる回転させながらバッキングする方法だとか、ネックに近い側とブリッジに近い側を交互にバッキングする方法などもあります。サビ前などに、右手を上に掲げてからそのまま振り下ろすというのもよく見かけますね。
参考動画は、the pillowsの「I Think I Can」。0:20のあたりみたいなAメロのフレーズが出てくるたびに、肘くるくるバッキングを披露しています。あとはオールドロックとかで使われるイメージですかね。
the pillows - I Think I Can (Live)
この他にも、ギターを弾いていない時など曲の進行によって出来ることは色々あります。
ご紹介した以外にもアーティストのライブ映像などを参考にして、カッコいいと思う動きを探していきましょう。少しの工夫でも見る側にとっての印象は大きく変わってきます。
伝えたい雰囲気を、体全体を使って表現していきましょう。