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【耳コピ塾】⑤視野を広げてみよう

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耳コピのやり方について解説していく【耳コピ塾】。今回は、耳コピの精度を上げていく方法について説明します。

【耳コピ塾】④様々な形を試してみよう まで終えた方は、すでにかなり原曲に近いコピーが出来ているでしょう。ただ、まだ何かが違うと感じる、あるいは同じ音を聞き過ぎて合っているかどうか判断できなくなったという方は、少し視野を広げてみましょう。 ここでは、より正確に耳コピを完成させるための検証方法を3つご紹介します。鳴らしている音を完全にコピーするという意味ではこの回が最後となります。あと少し、頑張っていきましょう!

 

その他耳コピ塾の記事はこちらからどうぞ。

耳コピ塾 カテゴリーの記事一覧 - 社宅ROCK!

 

 

 

 

■音の流れを考えよう

 

まずは、聴くフレーズの視野を広げてみましょう。同じコードを聞き続けているだけではなかなか見えてこない音も、まとまったフレーズの中で音の流れを追うと不思議と浮かび上がってくることがあります。

そしてコードの音すべてを聞こうとするのではなく、高音や中低音などにしぼって一つの音を探し、それらの流れをすべてまとめると「コードチェンジ」が出来ている、というような認識で進めてみましょう。言葉だけでは少し分かり辛いかと思いますので、こちらの動画にて解説したいと思います。

 


【耳コピ塾】音の流れを考えよう

 

、、、と思ったのですがなかなか分かりづらい動画になってしまった気がしますねすみません、、、 

要するに、単音のメロディーであれば「気持ちの良い流れ」「気持ちの悪い流れ」が分かるという方は多いと思いますので、音域ごとに狙いを絞って聞き最後にすべての音を鳴らせるような押さえ方を考えましょうということです。

 

 

この、それぞれの音域で音の流れを追うという作業では、スケールを意識すると音が見つけやすいかと思います。スケールについて詳しくはこちら。

⇒【ギタースケールについて -【エレキギター博士】

 

綺麗なコードチェンジというのは、一つ一つの綺麗な音の流れの集積で成り立っています。全体的に聞いたり部分的に聞いたり色んな角度で試してみてください。

 

 

■他の楽器の音を聞こう

 

次に、楽器の視野を広げてみましょう。【耳コピ塾】③ルート音を見つけよう でもお伝えした通り、同じフレーズではどの楽器も同じコードに沿って音を鳴らしています。ですので、他の楽器(歌も含みます!!)が鳴らしている音がコードに組み込まれている可能性が高いのです。

ルート音を見つけるときは小節の頭の音のみに着目しましたが、コードの構成音を探す場合はそのコードを弾く間に鳴らされる全ての音を参考にしましょう。例えば、1小節の中でベースや歌のフレーズが「ドーソミーシーソ」と動く場合は、「ド」「ミ」「ソ」「シ」が使われている可能性が高いということですね。もちろん、必ずしも全ての音が含まれているわけではないため注意が必要ですが、大いに参考になるかと思います。

 

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また少し話が逸れますが、正解の音を弾いているつもりでも実はオクターブが違うということもありますね。音に厚みが足りなかったり、逆に重すぎたりする場合はこちらも要チェックです(他楽器が鳴らす音とオクターブまで合わせる必要はありません)。 

 

自分のパートと他楽器を聞き比べながら、どの音を一緒に弾いて厚みを増し、どの音を他楽器に任せてしまうかを判断しましょう。

 

 

 

 

 

■音色の違いに注意しよう

 

これまではずっと、ひとつひとつの「音の高さ」を探してきましたが、ここでは「音色=音の響き」に注目してみましょう。同じ音を弾いてる気がするのになんか聞こえ方の雰囲気が違うなーと感じる方、実はすでに「音の高さ」は耳コピ出来ているかもしれません。要するに押さえ方はあっているけども、音色が違うことによって雰囲気が合わないということですね。

この音色を作り出すのが、大きく分けてエフェクターと奏法の二つです。これらを駆使することで、音が図太く聞こえたり、広がりを持って聞こえたり、繋がって聞こえたりするわけですね。詳しくは ⑦エフェクターを知ろう と ⑧奏法を知ろう  にてご紹介しますのでそちらをご覧ください。

 

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いかがでしたでしょうか。今回は大詰めということで、少し難しい部分もあったかもしれません。文章量こそ少なめですが作業としては苦戦する方もいるでしょう。ですが、やはり細かいニュアンスにこだわるならば細部までしっかりと耳コピをしたいものですよね!音感がなくて自信が無いという人も、チャレンジし続けるうちに鍛えられていくことでしょう。ぜひここまでやり遂げて、「本物みたい!」と言わせるような演奏をしてやりましょう!

 

さて、音のコピーはここまでで完了ですが、最後にそれを自分のスタイルに落とし込みましょう。今回言っている内容がよく分からん!という方も、もう次の記事に進んで頂いて大丈夫です(笑)。演奏のしやすさや好みは人それぞれなので、次の記事でコピーした曲を自分のものにしてしまいましょう。